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ラップのサイファーとは?フリースタイルバトルって何?

投稿日:2016年6月26日 更新日:

先日、「巷で流行っているサイファーとは!?」という見出しで、テレビ番組で取り上げて取材している模様が放送されていました。町中で高校生や大学生に話しかけ、「サイファーって知ってますか?ラップってやったことありますか?」と話しかけられ、何人かラップができる学生の映像を披露し、社会人が夜な夜な集まってサイファーする場面までも放送されていたのです。そんなに流行ってないでしょ。どれだけマイノリティーレポートしとんねん!と思ってしまったのですが・・・

ラップに初めて出会った原点ともいえる曲

私がラップにハマったのはこの曲を聴いてからでした。高校3年生の時、クラスの友人に借りて、初めてこのCDを聞いた時の衝撃はかなりのものがありました。特に3曲目の「人間発電所 」と4曲目の「大怪我」は大好きでした。

ラップの後ろで流れるトラックだけじゃなく、そのフローやパンチラインも記憶に残りやすく最高にカッコイイ!と思ってしまいました。

<3曲目:人間発電所>

<4曲目:大怪我>

上のどちらかでも聞いてみたという方、どうでしたか?今聞いても歌詞には全く意味不明な部分も多いのですが、この曲が発する「強烈な何か」が記憶に残ったのではないでしょうか。今流行りのフリースタイルバトルと全然違いますね。また、いとうせいこうやスチャダラパーとも違い、日本の悪くてカッコいいラップの原点であり頂点とも言える作品なのではないでしょうか。

そしてその当時から数年間、自宅や夜のドライブで良く聞いたのがこちらのCD。
上記の曲が収録されています。いや~懐かしい!

さて、懐かし話しは程々にして、さっそく本題に入りたいと思います。

巷で流行りのサイファーとは?

サイファーとは、人々が集まって即興で自分の思いや感情を披露し合うことを言います。楽器や音源は使わず、自分の口だけを使い、リズムに乗せて、感情や思いを言葉にして発します。その中にライムを入れたりすると、ラップがビシっと決まって、聞いている人も大いに盛り上がることが出来ます。さらにその人の調子に合わせて、リズムを刻むビューマンビートボックスや、合いの手を入れたりしていくことで、それがひとつのセッションとなり、心地良いリズミカルな曲となり、その場に一体感が生み出されるようになっていくのです。

ラップ=早口。ということでもありませんが、普通のHIPHOPのように歌詞の間にメロディは存在しない為、抑揚やアクセントをつけるために、時に早口を使って表現に変化をつけているのです。

学生や社会人が集まって、ラップを使った感情表現や会話を楽しむ。それがサイファーと言えるのではないでしょうか。

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ラップのフリースタイルバトルって何?

自分の思いや気持ちを表現する即興ラップですが、当然そこには聞く側の人がいて、「俺はこう思うけど、お前はどうなんだ?」という問いに対し、「俺の考えはこうだぜ、なんでお前はそんなこと言ってんだ?」などというように、会話の要素で紡がれていったラップの方が面白くなっていきます。そして時に相手に対してのおちょくりだったり、DIS(ディスリスペクト)ったりの要素を加えていくと、さらに会話が白熱し、当人同士も聞いている回りの人間も、盛り上がっていきます。

フリースタイルバトル=聞いていて白熱するリズミカルな会話

お互いを「褒め合う」とか「感謝し合う」ことも必要ですが、長くは聞いていられませんよね。それよりも質疑応答やDISを繰り返していた方が、よっぽどラップ(会話)としては成立する(聞いていられる)のです。

高校生ラップ選手権が熱い!?

数年前、何かのテレビの街頭インタビューで、今時の女子高生のお悩み調査という番組があり、「彼氏が、なんでもラップで返してくるようになって困っている」という場面がありました。その”彼”のラップの映像を見て、あーほんとダメだなあ日本って。人が普通に話しかけてるのに、ラップで返してくるとか終わってるなあ、いいさらしもんだ。くらいに思っていました。

そしてそんな番組を見たことも忘れ、ラップという言葉すら耳にしなくなり、社会人としてあくせくと仕事を続けている折、久しぶりに、またラップに興味の目を向けるようになったのは、バズーカというBSで放送された「高校生ラップ選手権」なるものを見たことがきっかけでした。

そして大会史上最も熱い歴史に残る「名勝負」になったのが、こちらの対戦ではないでしょうか。
「かしわ VS T-pablow」


この大会の全容は下にも貼り付けてありますが、
これが結構面白かったのです。高校生なりのうぶな悩みや感情から、大人びた考えや表現まで、様々なキャラクターのラッパーがいて、思わず見入ってしまったのを覚えています。

フリースタイルバトルを楽しむためのファクター

ここで、この高校生のフリースタイルバトルがもっと面白くなるファクターについて、番組内でダースレイダーさんが解説している5つのファクターをご紹介したいと思います。バトルの中で何を基準に勝敗をつけているのか?どこが勝敗の決め手になったのか?それを知ってから見ると、より楽しめるようになると思います。

1.Rhymeライム(韻またはラップの中で韻を踏むこと)

ライムとはラップの中で韻を踏むことです。ラップをするっていうことをライムすると言うくらいラップの中では基本的な条件になります。
ビートの上でどれだけ韻が踏めるか、それがラッパーのスキルに直結します。ビートの中で数多く韻を踏んで、巧みに韻を踏んでいくことを「韻が固い」と言います。

 

数多く韻を踏むこと=「韻が固い」

 

韻が固いことがヒップホップフリークに評価される大事なポイントとなります。

2.Flowフロー

フローとはラップの抑揚、調子をつける。そういったことを言います。メロディーみたいなものです。声の質、あるいはリズムの取り方、ことばの発音の仕方によってフローはどんどん変わっていきます。

一番そのラッパーがラッパーたる、際立たせるポイントになります。バトルにおいえては、聞き取りやすさも大事なので、「フロー」と「聞き取り易さ」のバランスが大事になってきます。

 

3.Answerアンサー(相手のDISに言い返すこと)

アンサーとは、相手のディスに対して言い返すこと。言い返すことによって、バシっとカウンターパンチが決まり、威力は4倍、8倍!そんなようなセッションが展開していきます。そんなバトルにおいて最もポイントが高い、ジャッジの決め手の一つです。

4.Punch Lineパンチライン(印象に残るフレーズやラップの内容のこと)

ラップにおいて決め手となる強烈なフレーズのことを言います。バトルにおいてはまさにパンチそのもの。これが決まれば一発で勝負を決めてしまう程の威力があります。どれだけ巧みに上手くラップしても、パンチライン一発でひっくり返される、それもまたバトルの醍醐味です。

 

一瞬でオーディエンスの心を掴む必殺の一撃、それがパンチラインです。

 

5.Atitudeアティチュード(バトルに対する立ち振る舞いや人間性)

アディチュードとは、ラップに対してどのように向き合っているのか、ステージ上でどういった振る舞いをするのか、そしてそこからそのラッパーがどんな人間なのか?どんなキャラクターなのか?それは発揮する重要な要素になります。このひとつで、人間性がどれだけムキ出しになるのかが、バトルを面白くするポイントです。

 

以上、この5つがフリースタイルバトルの勝敗を分ける重要なポイントでした。

これを踏まえて観戦すれば、フリースタイルバトルが何倍にも面白くなるのではないでしょうか。

第4回大会の全容はこちら。

BAZOOKA!!第4回 高校生RAP選手権

そしてなんと

第6回大会ディファ有明で実際に観てきました!

大会のVTRを見て、これは一度行ってみる価値があるかもと思い、さっそくチケットを購入して行ってきました。もう古い話しですが、当時見たかった、”かしわ”も”T-Pablow”も高校を卒業しており、対戦は無かったのですが、T-pablowと弟さんは会場で見かけました。お兄さんの方が少しカッコよかったかなあ。

小藪一豊初めて見た(デカイ)、後から見た髪型変だった。前から見ても変だけど(プッ)
司会は上手だった。(放送禁止用語を思わず言ってしまった高校生のフォローはさすが)

そして、偶然すれ違ったD.Oと思わず握手。
握手した時のグリップの強さ、身体つきもゴッツかった(^^;、ヤバさ加減が半端なかったなー。

タバコが吸える屋外の休憩スペースで、
真木蔵人と遭遇、話しかけることはなかったけど、
小さいけどすごくカッコよかった。

そしてこの日、最も会場を沸かせたのはMCニガリだった。

まあ、ここまで書いてきて、「なんだ、コイツ実はラップ好きなんじゃん」ということがご理解いただけたのではないでしょうか。私自身、ラップをすることなんて絶対にありえませんが、聴くのや見るのは好きです。

後書き

高校生やプロのラップは好きですが、サラリーマンのオッサン達が、醜いDISり合いをするのは、聞けたもんじゃありません。生活感や苦労話しが丸出しになってしまったり、給料がどうとか、単なるエゴや自慢話し、グチを言ってしまってる人もいて、正直聞いてるこっちがお恥ずかしくなってしまうこともあります。

ショーとして、公の場でDISり合いを披露するなら、もっとカッコよく盛り上げて欲しいとなあ思ってしまいます。
まあ、それがプロと素人の差なのでしょうが・・・。

これからもアンングラな感じで活動するD.Oや、高校生ラッパー達の今後の活躍は是非見守っていきたいと思います。

以上、おわり

 

 

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